東大女子の戯言

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国家公務員は長時間残業が当たり前!?気になるワークライフバランスは。

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夜も明かりが消えることはない!?



こんにちは。東大OGのエムです。

 

とうの昔に霞ヶ関からは卒業してしまった私ですが、国家公務員になるための方法や内情について紹介する記事をいくつか書いてみたいと思います。

 

今回は、シリーズ第4弾「国家公務員のワークライフバランス」について紹介します。

 


国家公務員は長時間残業が当たり前

 

いくつもの省庁が立ち並ぶ霞が関は、夜になっても明かりが消えることはありません。

 

終電がなくなる時間帯になると、省庁の出口にはタクシーがズラリと並んで客待ちをしています。

 

所属している部署や時期にもよりますが、基本的に国家公務員は長時間残業が当たり前の世界となっています。

 

これは本省勤務であれば総合職Ⅰ種(キャリア)に限りません。定年間際の “働かなくなった”ノンキャリおじさんは別ですが・・・^^;

 


国会待機で早朝まで居残り

 

長時間残業になりがちな理由は「国会待機」です。

 

「国会待機」とは、国会議員からの質問に対する内閣の回答を作成するための居残りのことです。

 

「そもそも質問が来るのか?」

 

「どんな質問が来るのか?」

 

「どの部署が担当になるのか?」

 

が判明するまでは、帰宅することはできません。

 

いざ質問が当たったら急いで回答を作成しなくてはならないので、職場に残っている必要があるのです。

 

国会開催中は、ほぼ毎日が国会待機。

 

22時まで残っていたものの結局は何もなくて待機解消ということもザラにあります。

 

逆に22時に質問内容が確定した場合は早朝まで作業が続きます。

 

まずはドラフト案を作成、課の総括に確認してもらって直し、課長に確認してもらって直し、局長に確認してもらって直し、・・・を繰り返します。

 

完成した国会答弁文書は本文、参考資料ともに30部ほどコピーし、タブをつけて、ようやく完成!

 

帰宅するのは朝5時ということも。

 

シャワーを浴びて仮眠して、また職場に向かいます。

 


法令改正でタコ部屋に軟禁

 

法令改正などがあると、対応する職員が一カ所に集められます。

 

短期間で一気に業務を遂行しなければならないため、深夜残業は当たり前。帰宅せずに仮眠室で寝る人もいます。

 

なかなかシャバに出ることができないので、その部屋は“タコ部屋” と呼ばれていました。

 

“タコ部屋” を出入りする職員たちは日に日に精気を失っていきます。

 

「“タコ部屋” には呼ばれたくないな・・・」と恐怖を覚えたものでした(笑)

 

 

長時間労働で倒れる同僚

 

幸いなことに私が所属していた部署は残業が少ない部署だったので、普段の退庁は20時頃でした。

 

それでも帰宅すると21時なので、帰宅してから夕飯を作る元気など出る訳もなく…毎日、コンビニ弁当を食べていました。あまり健康的ではありませんね。

 

同期には、毎日朝2~3時退庁が当たり前という男性がいました。

 

明るくて元気だった彼は、忙しい状況でも明るさを失ってはいなかったのですが、健康は失っていました。

 

夜中に廊下で出会ったときに「最近、目の調子がおかしいのか、緑と赤の違いが分からんくなってきたんよねぇ」とボヤいていたのです。

 

それから数年後、とある重い病になって入院してしまいました…。

 

過労が原因なのかは不明ですが、少なからず影響はしているのではないかと思います。

 

長時間労働ダメ絶対!

 

くれぐれも皆さんも無理しないでください。

 


妊娠中も復帰後も長時間労働

 

これも部署によって異なりますが、忙しい部署に配属されてしまったら妊娠中も育休明けも残業は避けづらい状況にあります。

 

鉄の心臓を持っている人であれば「わたし、定時で帰ります」と言って帰宅できるかもしれませんが、周囲が早朝まで勤務している状況で “空気を読まない” が出来る人は多くはありません。

 

私がいた省庁では、子育て中の女性職員が多忙な部署に配属されることは少なかったですが、省庁によっては「そんなの関係ないぜ!」と言わんばかりの配属もされるそうです。

 

優秀な人ほど多忙な部署に配属されますので、期待の表れでもあるのでしょうが、なかなかワークライフバランスは取りづらいですね…。

 

女性の上司も、子育て期間については「稼いだお金は全てベビーシッター代に消えましたよ」と語っていました。

 

実は、私が国家公務員を退職しようと思った最大の理由はコレです。

 

まだ結婚相手すらも居なかった状況ですが、「ほどほどの仕事で良いから、子どもの成長を見守りながら過ごしたいなぁ」と思ったんですよね。

 

そして気付いたら退職届を出していました(行動が早い)。

 


東大女子も普通の女子と同じ

 

これを大学の同級生(かつ霞が関同期)の男性に伝えてみたところ、

 

「まぁ、エムは良い意味で普通の女子だからな。それで良いんじゃない!」と言われました。

 

“良い意味で” と付けてはいるものの、「普通の女子って何だ??」と、腑に落ちない感覚がありました。

 

子どもの成長も見ないでバリバリと働きたいのが東大女子なんだろうか。

 

東大女子は、普通の女子とは違うんだろうか。

 

う~ん、このネタだけでも1記事書けそうですね(笑)

 

 

まとめ

 

ということで、国家公務員は長時間残業が当たり前の世界となっています。

 

月300時間残業という噂も聞いたことがあります。

 

命を削って国の政策を作っているんですね。

 

もっと働く時間を減らして健康的な生活を送った方が、頭の回転も良くなって業務効率化できそうなものですけどね!