東大女子の戯言

仕事、子育て、婚活、副業、思ったことを徒然と。

外資系企業に転職して年収アップと聞くと心がざわつくが、冷静になって自分の資質を考えてみる。

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年功序列の時代は変わり、最近は転職が当たり前なことになってきた。


私自身も社会人歴10年にして、すでに2度ほど転職を経験している。


東大の同級生でも3割くらいは転職しているようだ。


転職先として外資系企業の存在感が増してきたような印象をうける。


1.東大生の人気就職先ランキング


現役の東大生の就職先でも人気なのは外資系企業らしい。


プレジデントの記事によると東大生に人気の就活先ランキングベスト10のうち8つは外資系企業だそうだ。(2017年11月時点)

1 マッキンゼー・アンド・カンパニー
2 野村総合研究所
3 ボストンコンサルティンググループ
4 アクセンチュア
5 ベイン・アンド・カンパニー
6 三菱商事
7 ATカーニー
8 デロイトトーマツコンサルティング
9 P&G
10 ゴールドマンサックス

私が就活をした2007年においても外資系企業は人気であったが、当時は一部の人しか視野に入れていなかったように思う。


2.外資系企業なら高年収を狙える


日系企業との大きな差は年収の違いだろう。


日系企業なら新卒は一律スタートで年収300 万円が普通だあるし、その後の昇給カーブも緩やかであることが多い。


外資系企業であれば、業界によって異なるものの、新卒でも年収500万円以上、その後は昇進できれば一気に年収が上がっていく。外資系金融のフロントで順調に昇進したら、30歳前に3000万円などに到達する。


日系企業で3000万円に到達するには役員クラスを目指すしかないが、会社によっては役員クラスでも到達できないだろう(外資といっても、このレベルまで給与をもらえるのは金融くらいだと思うが)。


3.外資系企業なら転勤がない


給与以外で魅力的な点として、「転勤がない」というのもあるだろう。


日系企業に総合職で入社したら、情け容赦なく国内外の転勤辞令が命じられる。共働きが増えた現代において、転勤は家庭の平和を脅かすものになる。夫の転勤についていくために一度退職してしまったら、なかなか復職できない。せっかく築いてきたキャリアを失いたくないという女性は多い。


子どもがいないDINKSなら別居婚で済むかもしれないが、子どもが産まれてからの単身赴任は体力精神ともにキツイ。小さい子どもは一緒にいる時間が長いほど懐くのは当然のことであるから、単身赴任で離れている父親のことを慕うのは難しくなってしまう。


それでも会社は容赦しない。


「守る家族がいるなら、簡単に仕事を辞めたりしないよね?」と言うかのように、結婚したてだったり、子どもが産まれたばかりの社員に転勤命令を下すところもある。


実際、わたしの周囲でも、生後10か月の子がいるにも関わらず(さらに妻は職場復帰予定)、4月から地方勤務を命じられた男性がいた。しかも2週間前に。


その点、外資系企業のように「転勤がない」と人生設計は自分たちでグリップしやすくなる。ライフイベントを経験するほどに、ありがたみを感じることだろう。


4.外資系企業なら成果主義だから労働時間に囚われない


外資系企業の魅力として考えられるのは「成果主義」という点だろう。


外資系企業は「労働時間ではなく成果で評価するから、成果を上げれば定時帰りも可能でワークライフバランスをとりやすい」ところが多い。このため、日系企業でマミートラックに捕らわれたワーママたちの一部は、限られた時間でも成果の出せる外資系企業に転職していく。


仕事にやりがいもあって、年収もアップして、良いことばかりだ。キラキラと輝いて見える。


「マミトラが嫌なら、外資系に転職すれば良いのよ!」と周囲に声掛けしている。


5.外資系企業はクビにされるプレッシャーとの闘い


なんだか外資系企業は良いところばかりのようだ。


しかし実際は、お国柄によっても、業種によっても、企業によっても文化は異なるし、良いところばかりではない。


「定時上がり&バカンスもとれる」イメージの強い外資系だが、それは欧州系企業だけで、米国系企業は日系企業よりも働く時間が長かったり休暇もとれない文化だったりする。


「成果主義」なんて言っているが、実際のところは上司へのゴマすりゲームで、日系企業のように人事が守ってくれることはなく、とにかく上司が絶対的な神のような存在なので、服従しなければ生き残れなかったりもする。土日に上司の引越しを手伝うなんてのは当たりで、とにかく上司に気に入られなければ昇進することはない。


またバッサリ人を切ることもできるので、出勤しようとしたら会社のゲートを通ることができず、その場で別室に連れていかれて「もう君のデスクはない」と伝えられることもある。デスクの荷物は段ボールに詰められて渡されるそうだ。


「明日また会社に行っても、ちゃんとゲートを通過できるだろうか」と思いながら朝を迎えるのは、なかなか心理的に疲れそうなものだ。


(これまた業種によって違いそうだが、金融系では良く聞く話)


6.人には向き不向きがある


当たり前だが、「外資系カッコイイ!」「高年収!」だけで仕事は続けられない。周囲が優秀でバリバリ働くタイプが多いと、自分もバリバリ働くことを目指さなければいけない気持ちになってくる。元がノンビリしていて競争やプレッシャーに弱いタイプだったら、無理にバリバリ働くことを目指さなくたって良い。


まぁ長い人生、プレッシャーのある仕事に就いてみるのも良いとは思う。そのうえで自分に向いているか改めて考えてみたら良い。