時短勤務の給与は、新卒以下!?意外と知らない時短勤務の実際のところ。
子どもが小さいうちは、なるべく子どもと一緒に過ごしたいということで時短勤務にしたいという人も多いだろう。
法律では子どもが3歳になるまでは時短勤務を取得できるようになっている。
会社によっては、子どもが小学校卒業まで時短勤務可能としているところもある。
ところで、時短勤務となったときの給与はどうなるのだろうか?
時短による給与の計算方法は会社によって異なる
時短勤務になったときの給与は、意外と知られていない。
職場復帰後の給与明細を見て「マジかよ!!」と嘆く人が多い。
単純に時間分を減らすのかと思いきや、そうでもなかったりする。
実は、時短による給与の計算方法は、会社によって全く異なるのである。
大企業であれば会社の規定で定められていそうなものだが、ベンチャーに近い企業であったら、特に決まっていない可能性もある。
自分が働いている会社の給与規定がどうなっているのか、見たことあるだろうか?
私は給与規定をチェックしたので事前に把握していたが、そこまで探し当てられる人も多くはないかもしれない。
時短においては“みなし残業代”がワナになることも
「いちおう役職もついて責任も伴う仕事もしているのに、新卒以下の給料だった。やってられない」という怒りの声も聞いたことがある。
ううむ、新卒以下の給料だと18万円くらいだろうか。
仮に8時間勤務を6時間勤務としているとしよう。
時間で割り戻してみると、18万円÷6/8=24万円となる。
元々の給料は24万円だったのだろうか。恐らく、その解答はNOだ。
役職アリで24万円だったのなら、時短前から「新卒とあんまり変わってないやんけ!」と怒っているはずだからだ。
ということは30万円くらいが18万円になったのだろうか。
えーー・・・そんなことある??
と思っていたが、どうも世の中にはあるらしい。
みなし残業代を給与に含んでいる企業の場合、みなし残業代分をカットした上で、時短前後の時間割合をかけることがあるそうだ。
時短でも給与が変わらないケースもある
時短における給与の計算方法は本当に会社によってマチマチのようだ。
一般的に多いのは「年収に労働時間の割合を乗じるケース」だと思うが、
前述のように「みなし残業代をズバッと削ってから労働時間の割合を乗じるケース」、
「月給制から時給制に変更するケース」もあるらしい。
(時給制と聞いてもピンと来ないかもしれないが、GWや年末年始など長期休暇があると給与が一気に減ってしまうので、長期休暇が悲しくなるらしいぞ!)
一方で、給与が変わらないケースもある。
営業でノルマを達成すればOKだったり、ベンチャー企業で個人の能力を認められていたり、いくつかパターンはあるだろう。
私が勤務している会社の場合は「子どもが2歳までは時短を取得しても給与は同じ。2歳以降は月給だけ時短分を削除、賞与は同じ」という計算方法だった。かなり恵まれている方だと思う。
おわりに
時短における給与の計算方法は会社によって全く異なるので、いざ時短をとる身分になる前に、先輩なり人事に聞いておいた方が良い。
また、周囲に時短で働いている同僚がいたら、時短分の給与はカットされている可能性大だから、あんまりいじめないであげて欲しい。
その人は、給与明細を見て密かに悲しみに暮れているかもしれない。