子どもを産んでから、「死にたくない」と思うようになった。
子どもを産む前は、
「生きることは辛いことも多いし、まぁ死ぬなら死ぬでもいいんじゃない」
というのが基本思想だった。
自ら命を絶つという選択肢はアリだと思う
知人が自ら命を絶ったという話を聞いたときには
「あぁ、そういう選択をしたんだな」という感想だった。
生きることを苦しいと感じている人に、生きることを無理強いするのは酷だ。
安楽死も合法化したほうが良いと思っている。
子どもが産まれてからは世界が変わった
基本思想は変わっていないけれど、子どもが産まれてから
「まぁ死んだら死んだで良いか」という楽観的な思考はなくなった。
子どもが産まれてからは、自分一人の人生ではなくなったのだ。
もし私が死んだら、この子はどうなる?
家の中で、ちょっと姿が見えないだけで、不安そうに泣いている我が子。
ひょこっと顔を出すと、満面の笑みで駆け寄ってくる。
この姿を見ていると、「あぁ。今は死ねないなぁ」と責任感に近い感情が湧いてくる。
ずっと一緒にいると面倒だけど
まぁ、ずっと一緒にいると、可愛いだけじゃなくて面倒くさいなぁと思うこともある。
トイレでも扉を閉めると泣くものだから、開け放して用を足さないといけない。
そうすると喜んでトイレに入ってきて、ウォシュレットのボタンをピコピコ押して遊んでいる。
便座を暖めるスイッチも消されて、次に入ったときにヒヤっとした感触に驚かされている。
「外に出たい」という素振りをするから外に出たものの、3歩先で「抱っこ」だ。
やれやれ。
生きる糧になった
子ども以外でも、仕事や趣味、愛する人など、人によって生きる糧は様々だろう。
私にとっては、子どもが、絶対的な「生きる理由」になったようだ。
でも、子どもに依存してはいけないな。
生きる理由はいくつあっても良いのだから。