専業主婦は楽じゃない。ほどほどに働くワーママのほうが楽。
「仕事を続けるのは大変だから、専業主婦になりたい」
昔ほど働き続けるのが大変ではなくなった社会になっても、専業主婦願望を持つ女性もいる。
社会に出て、働くことの大変さを身に染みたからこそ、なおさら専業主婦願望が強くなるのかもしれない。
ただ、子どもを持った場合には専業主婦は決して楽ではない。
専業主婦は、めっちゃくちゃ大変である。
正直に言って、専業主婦よりも、ほどほどに働くワーママの方が数百倍も楽である。
専業主婦は自分の時間が全くない
“専業主婦”と聞くと、朝みんなを送り出した後はテレビを観てゴロゴロ…ご近所さんと井戸端会議でペチャクチャ噂話…ママ友と優雅にランチ…などと言ったテレビドラマのような光景を思い浮かべるのではないだろうか。
失礼ながら、私も以前はそんなイメージが浮かんできた。
だが、それは子どもが生まれる前、もしくは子どもが巣立った後でないと不可能である。
子育て全盛期は、家事すらも、自分の顔を洗うことも、思い通りにはできない。外食に行ったところで子どもがワチャワチャと動いてしまわないか気になって食事に集中などできない。
家では「ママー!」「ママー!」「なにしてるの!?」と子どもが足にまとわりついてくる。それは可愛いものであるが、トイレくらい一人ゆっくり行かせてほしい。
もしも夫が激務で深夜帰宅するような人であったら、1日子どもと一緒に過ごすわけである。いつ気を許せばよいのか。
ようやくホッとできるのは、子どもが幼稚園に入園する頃だろう。子どもを産んでから実に3年の月日が流れるわけである。
専業主婦なら「家事をやるのは当然だよね?」という周囲や自分自身からのプレッシャーもあるだろう。
私は専業主婦は到底できない。ニート、もしくは専業育児人なら、なりたい。
ほどほどに働くワーママは時間に余裕がある
専業主婦よりも、ほどほどに働くワーママの方が、実は遥かに楽である。
子どもが幼稚園に入る年齢になるのを待たなくとも、保育園に子どもを預けることができる(保活に勝ち抜くことができれば)。
会社に行かねばならないが、それほどキツイ仕事でなければ、子育てからの気分転換として楽しめるだろう。
同僚との雑談、仕事の達成感、自分でコントロールできる時間。子育てをしていなければ気付かなかったが、仕事から得られる金銭以外のメリットというのは大きい。
また有給で会社を休むことだってできる。専業主婦には休日なんてない。
バリバリに働くワーママは命を削っている
同じワーママといえど、ほどほどに働く方針の人と、バリバリ全力で働く方針の人がいる。
雑誌などで取り上げられるのはバリバリワーママ達が多い。
睡眠時間5時間。朝5時に起きてメールチェック、朝食と夕食の準備、7時に子どもたちを起こして保育園へ、夕方に帰宅してお世話、21時子どもを寝かしつけた後、また仕事・・・という具合。
周囲からのプレッシャーによるものか、本人の意向なのかはわからないが、ともかく体力と気力に感服。私はやりたくないが。
ほどほどに働くワーママが最強!
「ほどほどに働くワーママが最強!」と思っているのだが、とはいえ簡単になれるものではない。それには狡猾さと運が必要なのである。
ほどほどに働ける会社に就職しておく
日本に会社は数多くあれど、“ほどほどに働ける会社” は多くない。企業体力のある大企業でないと厳しいように思う。
大企業であっても、出版業界やマスコミ業界など激務が当たり前とされる業界だとしたら、“ほどほどに働き続ける”のは厳しいだろう。
財閥系企業、公的機関などに就職しておく必要がある。でも、そんな会社に入社できるのは一部の人だけかもしれない。
新卒において激務企業を選択してしまった場合には、「結婚出産を前にユルイ職場&職種に変えたい!」と思っても転職できなかったりする。(同じ理由で転職を希望する女性が多く、パイの奪い合いになる)
ただしマミートラックは否めない
“ほどほどに働く” という選択をすることでマミートラックに嵌まってしまうことは否めない。
子どもが小さいときは「ほどほどの働き方でいいや」と満足できていたものの、子どもの手が離れたときは別の感情が生まれることも予想される。
順調に昇進した同期や後輩を見て、「あぁ、私も管理職として活躍したかった」と嘆くこともあるだろう。
両方を手に入れたければバリバリワーママの道を突き進むしかない。
まとめ
専業主婦は決して楽ではない。
子どもが小さい頃で見たら、ほどほどに働くワーママが一番楽だろう。
とはいえ、長期で見たら、ほどほどに働いていたことに満足できない時も来るかもしれない。