東大女子の戯言

仕事、子育て、婚活、副業、思ったことを徒然と。

母と娘の複雑な関係。毒親とまでは言えないけれど、仲良くするのも難しい。

 

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最近、「毒親」という言葉が流行りだしている。子どもの意見を聞かず、親の意見を押しつけるような親。子どものことを一人の人間としてではなく、まるで自分の所有物かのように捉えている。そういう親のことを「毒親」と呼ぶらしい。

 

 

数年前まで、わたしは自分の母親のことを信頼していたように思う。困ったことがあれば相談する相手は母親だったし、自分の一番の理解者は母親だと思っていた。

 

 

ここ数年、その意識は変わってきた。むしろ、仲良するのが難しいなと感じる場面がたびたび生じているのである。個々の場面で見ると、ささいな衝突ではある。しかし根底には解消しがたい“何か”があるような気がするのである。

 

 

 

決定的な何かがある訳ではないが、ネガティブな反応が多い

 

 

最近の衝突事例を紹介しよう。

 

 

前提として、実母は私たち家族と徒歩1分の距離に住んでいる。平日は特に用事はないけれど、孫の顔が見たいようなので、保育園帰りに実家に寄り道して遊ばせている。そんな状況での会話である。

 

 

「今月、来月は、旦那と私が誕生日を迎えるから、土日に子どもを数時間預かって貰えるかな?」

 

「今月、来月もってこと?そんなに行かなくても良いでしょう。1回で済ませたら?」

 

「誕生日なんて年に1回なんだから、今月、来月それぞれ行きたいよ。子どもが生まれてから、ほとんど2人で出掛けられてないし」

 

「小さい子がいる家は、みんな我慢しているのよ!それくらい我慢しなさい。そんなに私も見てられないわよ」

 

「いやいやいや・・・年に数回しかお願いしてないのに。それに平日よりも土日に面倒見て欲しいって前にも言ったよね?平日は別に一人で大丈夫だけど、母さんが孫に会いたそうにしていたから、孫の顔を見せに来てるだけなんだけど。。。。」

 

「よく言うわね!」

 

「いや、前に言ったじゃん。忘れたの?平日じゃなくて土日に預かって欲しいって」

 

「あなただって自分が言ったこと忘れているくせに。母さんは言わないけど」

 

「何のこと?」

 

「わざわざ言わないわ。孫ちゃ~ん、かわいいわね~~」

 

「・・・(イラッ)」

 

 

 

 

こんな感じである。

 

 

そうなのだ、大した話ではないのだ。

 

 

金を無心されるだの、暴力を振るわれただの、そんな親ではない。

 

 

むしろ、頼んでもないことを勝手にやってくれるし、プレゼントも買ってくる。

 

 

ブツブツ文句を言いながらも、土日に子どもを預かってくれるだろう。

 

 

 

でも、なんだろう。いちいち言ったことにネガティブな返しをされるような感じがする。

 

 

いくつになっても、褒められる、労ってもらう、のは嬉しいものだけど、それを感じない。

 

 

何してもダメ出しされているように感じる。

 

 

 

文句を言いながらも世話を焼く母

 

 

なぜ母は、いつもダメ出しから入るのだろうか。文句を言いながらも手は動かしている。

 

 

兄夫婦に対しても色々と世話を焼いているが、同時にブツブツ文句を垂れている。

 

 

「そんなに不満なら、別に手を出さなくても良いのでは・・・」と思ってしまう。

 

 

これは本当に不思議だ。

 

 

一体、なぜ彼女は文句を言いながらも世話を焼いているのだろうか。

 

 

 

いくつか仮説を立ててみることにした。

 

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仮説1 (相手が誰でも)とにかく文句が言いたい。文句が癖になってしまった。

 

仮説2 子どもの言うことにはダメ出しがしたい。

 

仮説3 自分が満たされていないから、その不満が文句となって零れて出ている。

 

仮説4 母が文句言いなのではなく、私が過剰反応している。

 

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仮説1 (相手が誰でも)とにかく文句が言いたい。文句が癖になってしまった。

 

 

これでは大変に残念な人である。

 

残念ながら、どうしようもない。癖は直すのが難しい。

 

これでは友人からも嫌われてしまうだろう。

 

幸いなことに、実母の場合は友人との会話で文句を言っている姿は見られないので、これには当てはまらないようだ。

 

まぁ言わないだけで、考え方の癖になっている可能性はあるが。

 

 

 

 

仮説2 子どもの言うことにはダメ出しがしたい。

 

 

これは一部あるのではないかと思っている。

 

私や兄は何歳になっても、母にとっての子どもなのだ。

 

どんなに大人になっても、どうしても自分の子どもという認識は消えないだろう。

 

「自分が諭してあげなきゃ、ルールを示してあげなきゃ」という認識なのかもしれない。

 

ま、そうだとしても、オンリーダメ出しでは指導者としてあまりレベルは高くないと思うが。

 

 

 

仮説3 自分が満たされていないから、その不満が文句となって零れて出ている。

 

 

これが大本命の仮説だ。

 

母は、自分が満たされていないから、その不満がフワフワと零れ出てきているのではなかろうか。

 

今この現状に、というよりも、今までの長い人生で蓄積されてきた不満があるのではないか。

 

「自分が子育てしていた時には、誰も助けてくれなかった」

 

「自分が親の介護をしていた時には、誰も感謝の言葉をかけてくれなかった」

 

「自分は外で働きたかったのに、それを主人が許さなかった」

 

「子どもが大きくなってから働き始めたら、非正規だから待遇が悪かった」

 

 

 

過去の黒い感情が消化されていないのかもしれない。

 

 

本人も気付いていないけれど、本音は、

 

「なんで私は子育てで助けて貰えなかったのに、貴方は助けて貰えるの?ずるい!!!」

 

なのかもしれない。

 

 

そう考えると、可哀想ではある。

 

 

 

しかし、、それを今後ずっと私が受け入れるのかというと、それは私にも負担だ。

 

基本的には常に何かやってもらったら「ありがとう、助かったよ」と伝えるようにしているが、それでは解消しないようだ。

 

 

「あーーーーはいはい」と聞き流せば良いのだが、できればネガティブな反応は聞きたくはないものだ。

 

 

そうすると、解決方法は「適度な距離を置く」なんだろうなぁという結論になる。

 

 

 

仮説4 母が文句言いなのではなく、私が過剰反応している。

 

 

最後の仮説は、自分では判断ができない。おそらく母は仮説4を持論にしているだろう。

 

おそらく違うと思うのだけど、本人が言っても説得力がない。

 

母娘の会話を録音して第三者に判断してもらいたいものである。

 

こじれた関係は当人同士だけでは解決しづらいようにも思う。

 

 

 

 

というわけで、モヤモヤする頭の内を書き連ねてみた。

 

しばらくは「適度な距離を置く」ことにして、良好な関係を保ち続けようと思う。