同じ官僚でも省庁によって大違い!財務省官僚はヒエラルキーの頂点に君臨。
こんにちは。東大OGのエムです。
とうの昔に霞ヶ関からは卒業してしまった私ですが、国家公務員について紹介する記事をいくつか書いてみたいと思います。
今回は、シリーズ第2弾「省庁のヒエラルキー」について紹介します。
官僚は偉そうなイメージ?
国家公務員(総合職Ⅰ種)であれば、「官僚」と呼ばれるのが普通です。
「官僚」といえば、鼻持ちならない偉そうなイメージが思い浮かびますよね(笑)
たしかに、鼻持ちならない偉そうな官僚も実際に存在します。
一方で、省庁によってカラーが全然違うのが面白いところ。
農水省や環境省などで偉そうな官僚は見た記憶がありません。
むしろ牧歌的でほがらかな人が多いのです。
国家公務員合同研修
入省した年の5~6月頃、2ヶ月ほどの時間をかけて国家公務員合同研修というものが行われます。
全省庁の新人官僚たちがランダムに班を編制されて、週単位で研修施設に泊まり込み、座学やグループディスカッションに興じることになります。
そのうち1週間は、普段の班とは無関係の3人で地方自治体に派遣されて研修させていただいたり、別の1週間は福祉施設で労働体験をさせて頂いたりしました。
受け入れる側の地方自治体や福祉施設の方からは、「(今は若造とはいえ)官僚だから下手な相手をしてはいけない。丁重に扱わなくては・・・」という空気を感じて申し訳なかったですが。。
私は権威主義ではないため、小娘である自分が丁重に扱われることにムズ痒さを感じたものでした。
省庁ヒエラルキー
泊まり込みの研修においては全省庁の新入官僚が集まっています。夜は自然と省庁横断の飲み会が始まるものでした。
そこで感じたのは、省庁毎のカラーの違い。
「入省して数年経っているならともかく、入省したばかりの新人であっても、こんなにカラーが違うのか・・・!」と驚きました。
「工学」「農学」など技術職の多い農水省や環境省、国道交通省は、なんとも牧歌的な空気感。
技術職が多いわけではないけれど、人道的支援を好む人が集まりやすい厚生労働省。「良い人」感が滲み出ている素敵な人が多かったです。
その反対に、「どんな相手も心を粉砕するまで論破してやる」と言わんばかりにキツイ性格の人が多かったのは財務省。
わざわざ交流する気なんてないよ~と飄々とした雰囲気の外務省。
交流を拒むような堅苦しい空気をまとった警察庁。
もちろん全員が同じというわけではないですし、たまたま私が出会った人がそうだった可能性もあります。
でもね、財務省は本当にビックリするくらい性格が悪い人が多かった(笑)
財務省がヒエラルキートップの理由
なぜ財務省は数多の省庁で構成されるヒエラルキーのトップなのでしょうか。
それは、国の予算を牛耳っているのが財務省だからなのです。
国の機関は企業と違って自己収入で運営することはできません。
毎年度、「○○事業のために○○円が必要です」と財務省に予算要求をすることになります。
財務省の機嫌を損ねたら、な~んにも出来なくなってしまうのです。
どの省庁も財務省には逆らえません。
これが財務省官僚の特別意識を醸成している理由なのです。
森友文書改ざんと財務省
森友文書を改ざんした件で、財務省の佐川理財局長が国会答弁をした後に辞任していましたね。
あのとき「おお、こんなにも天下の財務省も追い詰められておる・・・!」と内心面白がっていた人は多いのではないでしょうか。
佐川理財局長にしてみたら、とんでもない事故に遭ってしまったようなものですが。
あのあと、結局のところ安倍政権は何も責任とってないですね。
官僚にだけ汚い仕事を押しつけてズルイなぁ。
まとめ
ひとくちに官僚と言っても、所属している省庁によって雰囲気は大違い。
省庁ヒエラルキーのトップに君臨する財務省は、やっぱり選民意識が高めです。
そんな財務省でも政治家案件では貰い事故があるんですけどね。