輝かしい経歴と努力を以てしても人生はどうなるか分からない
先日、とあるブログが目についた。
「めんおうさんのブログが、グーグルアプリのオススメ記事に掲載されていた。
読んでみたら、ちっとも面白くない。
だけど、自分の読者数は300人台、めんおうさんは1600人台。
同じ時期に始めた同期だというのに、一体この差は何なんだろう。
めんおうさんは “人との交流が楽しい” と言っている。
自分は “人との交流なんてしたくない” と思っている。
ここが大きく違うんだろう。
でも、やっぱり めんおうブログは読んでて面白くない。
自分は自分の感情を吐露するようなブログを書きたい。」
という内容。
人は悩む生き物、だからこそ人生は面白い
私は、このような内面をさらけ出すような文章が好きだ。
小説家でいえば遠藤周作のように、「俺という人間は…」と苦悩しているような作品が好きである。
なんとも人間味があるし、自分も同じく苦悩する人間としては共感する部分が多いからだ。
「何者にもなれない」と悩む人は、キラキラした主人公が出てくる漫画ではなくて、苦悩する主人公がでてきることが多い文学がオススメ。…と、精神科医の猫P先生が仰っていたので参考にされたし。
さて、さきほどの苦悩をさらけ出していたブログ主むーさんに話を戻そう。
彼のプロフィールを覗いてみると、これがまた興味をそそる。(・・・なんて言い方をすると失礼かもしれないが、自分に近いものを感じたのだ)
「私たち、間違えちゃったんだよね…」
<ブログ主>
・立教大学を卒業後、上場企業で営業として活躍。
・NY留学をした後は絵を制作販売する会社に転職。
・その後、イラストレーターに転身。
・13年ほど続けるも廃業し、現在は地方のブラック企業に勤務。
<ブログ主の嫁>
・慶応大学を卒業後、氷河期時代のため、有名企業には就職できず。
・その後、フリーライターに転身。
・フリーのイラストレーターであるブログ主と結婚。
・39歳で第1子を出産。その後、第2子も出産。
<現状>
・世帯年収400万円。
・冷蔵庫が壊れても、買い替えるお金がない。
・嫁はポツリ「私たち、間違っちゃったんだよね・・・」と。
途中まで読んで、少しばかり胸が痛くなってしまった。
子ども2人いるのか…。
大人だけならば「こんな人生もアリかな」な~んて笑って暮らせるけど…。
子どもが自立するまで育て上げるのには、お金がかかる。
情熱を注げるものに出会えるのは幸せなこと
ただ、面白いことに、ブログ主 むーさんは 特に悲観していない。
「上場企業で好きでもないことに人生を費やしたくはなかった。
情熱を注げるものに出会えたんだから、我が人生に一片の悔いなし!!」
これは素晴らしい考えだと思う。
なんとかブログ主嫁さんと一緒に幸せに乗り越えて欲しいものである。
なんなら我が家の古い冷蔵庫を送ってあげたいくらいだが。。。
フリーライターに、俺はなる!
そんなブログ主さんが意識していた めんおう さん※ は今、どうしているかというと。
ラーメン業界は引退して、フリーライターとして独立することにされたらしい。
※注 めんおうさんは国家公務員として10年ほど勤務、その後はラーメン業界に転職したブロガーである。同じ国家公務員卒業組として一方的に親近感を覚えているが、特に相手にはされていない(笑)
「家族との時間を大事にしたい」「書くことが好き。書くことで食べていきたい」
そんな想いから、このたびの決断になったそう。
自分の気持ちに素直に行動できる人は羨ましい。
ぜひ頑張ってほしいと思う。
夢は美しく、現実は厳しく
その一方で、夢を追った人の全てが夢を叶えられる訳ではない厳しい現実も頭をチラついてしまうのだ。
人生とは本当に分からない。
安全な道をトボトボと歩くのが良いとは思わないけれど、
未開拓の地を切り開くのは気力と体力が必要だ。
どんなことがあっても、 「ひゃっほーー楽しいーーー♪」と思えるくらい頭のネジがぶっ飛んでる方が人生は楽しいんだろうな。
ま、深く考えずに生きていこうじゃないの。